いぼ痔いぼ痔

排便時にいぼが出たり、
れたりします。

いぼの症状

いぼって
どんな症状?

いぼ痔核じかく)は、肛門にいぼができた状態です。
いぼには、肛門の内側にできる内痔核ないじかくと外側にできる外痔核がいじかくがあります。

内痔核ないじかく

排便時に大量のあざやかな出血があり、排便後には止まります。また、痛みは伴いません。

外痔核がいじかく

強い痛みとれがあります。出血はそれほど多くありません。外痔核がいじかくの中でも、血管内に血栓(血のかたまり)ができたものを血栓性外痔核がいじかくといいます。

いぼを放って
おくとどうなるの?

内痔核ないじかくは、できた当初は排便後に肛門の内側に戻りますが、そのうち指で押し込まないと戻らないようになります(嵌頓痔核かんとんじかく)。嵌頓痔核かんとんじかくは血栓ができ大きくれあがり、激しい痛みを伴います。

いぼ内痔核ないじかく
の発生と悪化

いぼは徐々に大きくなり、いきむと飛び出す。

東葛辻仲病院 松尾恵五(日本大腸肛門病学会HP https://www.coloproctology.gr.jp/modules/citizen/index.php?content_id=22)(2023年9月アクセス)

いぼの原因

なぜ
いぼになるの?

いぼ痔の基本的な構造は正常な肛門内にも存在しています。
いぼ痔の原因としては以下のようなものが考えられています。

・人間が二本足で歩くようになり、心臓より肛門の位置が低くなって肛門に血液がうっ血しやすくなった
・排便時の強いいきみ
・重い荷物を持つ仕事
・筋トレで腹圧がかかる
・長時間の座り仕事
・アルコールの多飲
・トウガラシなどの辛いものの多食
・おしりを冷やす など

いぼ
内痔核ないじかく外痔核がいじかく

監修:東葛辻仲病院 院長 松尾 恵五 先生

いぼの治療法

いぼの治療には、食事の改善、入浴、薬物治療、外科治療(硬化療法、ゴム輪結紮けっさつ療法、手術療法)があります。

いぼはどうやって治すの?

①食事の改善

食物繊維を多くとり、便通をよくしていきみを避けることが基本です。

②入浴

入浴であたたまることにより、肛門付近の血流がよくなり、痛みが改善し、傷の治りもよくなります。

③薬物治療

痛みや出血などの症状の改善を目的に、局所麻酔薬やステロイドの軟膏なんこう、座薬が使われます。薬によっていぼがなくなるわけではないため、進行したいぼ痔には効果がありません。

④外科治療(硬化療法、ゴム輪結紮けっさつ療法、手術療法手術

外科治療にはいぼを小さくする方法と
いぼを切り取る方法があります。

硬化療法

いぼに注射を行い、いぼをかたくする方法です。小さないぼであれば、いぼがかたくなることにより、出血やいぼが飛び出ることを防ぎます。最近はいぼそのものを小さくする注射薬も使われるようになっています。

ゴム輪結紮けっさつ療法

専用の輪ゴムでいぼをしばり、いぼを取る方法です。小さすぎたり、かたくなってしまったいぼには使えません。

手術療法

いぼに流入する血管をしばってから、いぼを取る方法(結紮けっさつ切除法)と、肛門のクッション部分の伸びたり切れたりしている部分を元に戻していぼを小さくする方法(PPH法)があります。

PAGE TOPPAGE TOP